without you
『おまえが心配すると分かってたから黙ってたんだが、逆にちゃんと言った方が、安心するかもしれねえと思い直した。言っとくが、金は俺が払うからな。俺が頼んだことだから』
『・・・ありがとう、純世さん。でも』
『でも、なしだ』
『いいから聞いて。外出時の護衛、2人もいらないです。私、護身術習ってるから。最近は休みがちだったけど。とにかく、自分の身は自分で護れます』
『ああっ?!おまえ、“トレーニング”って筋トレじゃなかったのか?』
『違います。それは純世さんの勘違いでしょ。私、“筋トレしてます”なんて、あなたに言ったことないですよ』
『あ・・・。言われてみりゃあ、そーだな』
ったく。
俺のガールフレンドには、いつも驚かされる!
だがあみかは、護身術を習うことで、自信を持つ必要があったんだろう。
自分の身は自分で護れるという自信を。
それを実践で使うチャンスが一度もなかったことは、ある意味ラッキーだったが。
そこに誰にも屈しない、逆境にもくじけない芯の強さを感じる。
俺があみかに惚れた要素の一つだ。
とにかく、おまえの日常生活に支障をきたさないことを大前提の下、ガードの仕方はテラさんに任せてるから安心しろとあみかに言うと、最初は渋った顔をしていたが(その表情も愛らしいと思う)、結局「分かりました」と言ってくれた。
『・・・ありがとう、純世さん。でも』
『でも、なしだ』
『いいから聞いて。外出時の護衛、2人もいらないです。私、護身術習ってるから。最近は休みがちだったけど。とにかく、自分の身は自分で護れます』
『ああっ?!おまえ、“トレーニング”って筋トレじゃなかったのか?』
『違います。それは純世さんの勘違いでしょ。私、“筋トレしてます”なんて、あなたに言ったことないですよ』
『あ・・・。言われてみりゃあ、そーだな』
ったく。
俺のガールフレンドには、いつも驚かされる!
だがあみかは、護身術を習うことで、自信を持つ必要があったんだろう。
自分の身は自分で護れるという自信を。
それを実践で使うチャンスが一度もなかったことは、ある意味ラッキーだったが。
そこに誰にも屈しない、逆境にもくじけない芯の強さを感じる。
俺があみかに惚れた要素の一つだ。
とにかく、おまえの日常生活に支障をきたさないことを大前提の下、ガードの仕方はテラさんに任せてるから安心しろとあみかに言うと、最初は渋った顔をしていたが(その表情も愛らしいと思う)、結局「分かりました」と言ってくれた。