without you
清香は踏み台の上に、皐月は自分のダイニングチェアに乗って、私たちは、おにぎりを作り始めた。
「塩つけてね」「のりはどこー?」なんて言いながら、アイランドキッチンのカウンターに置いている具材を、次々取りながら、3人で賑やかにおにぎりを作っていると、スッと大きな影ができて・・・。
「俺も作る!」
「パパー!」
「わ。パパのおにぎり、おっきい!」
「食べごたえあるぞー」
家族4人で作ったおにぎりは、見た目も大きさもバラバラで。
具もそれぞれ違っていて。
一見まとまりがなさそうで、でも、どれも美味しそうに光り輝いて見えるという共通点があって。
みんな、素敵。
あいつがいなくても、私は幸せに生きていける。
でも、あなたたちがいなかったら。
私は本当の人生を歩むことなんて、とてもできない。
「よーしできたー。んじゃ、行こーか」
「はい」
「パパー、みどりのマット、もっていってねー」
「もう入れたぞ」
私はこれからも、あなたたちとともに、生きていく。
それが私の幸せ。
私にとっては真の人生、だから。
without you番外編 完
「without you」を最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました(感謝☆)!
桜木エレナ
「塩つけてね」「のりはどこー?」なんて言いながら、アイランドキッチンのカウンターに置いている具材を、次々取りながら、3人で賑やかにおにぎりを作っていると、スッと大きな影ができて・・・。
「俺も作る!」
「パパー!」
「わ。パパのおにぎり、おっきい!」
「食べごたえあるぞー」
家族4人で作ったおにぎりは、見た目も大きさもバラバラで。
具もそれぞれ違っていて。
一見まとまりがなさそうで、でも、どれも美味しそうに光り輝いて見えるという共通点があって。
みんな、素敵。
あいつがいなくても、私は幸せに生きていける。
でも、あなたたちがいなかったら。
私は本当の人生を歩むことなんて、とてもできない。
「よーしできたー。んじゃ、行こーか」
「はい」
「パパー、みどりのマット、もっていってねー」
「もう入れたぞ」
私はこれからも、あなたたちとともに、生きていく。
それが私の幸せ。
私にとっては真の人生、だから。
without you番外編 完
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桜木エレナ