without you
とにかく、自信満々な私は、意気揚々と面接会場である一流ホテルへ向かったのだけれど・・・。
ドアを開けた途端、待ってる人たちの視線を一斉に浴びた私は、足がすくんでしまった。

これは・・・何かのオーディション?
いや、やっぱりここが「A-spade」の面接場所、だよね。

ベテラン風な人。
社長秘書に相応しい外見の人。
男の人も何人かいるけど、女性が圧倒的に多い。

何より、ここには私よりも自信があるように見える人ばかりいる。
きっとみんな、事務職や秘書の経験があって、英語ができるとか、必要プラスアルファなスキルも持っているんだろうな・・・。
私、完全に場違いなところに来てしまったのかもしれない。

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