魂‐soul‐
納得が行かず追及しようとするが、それを武流は止めた。

そして、そっと胸元を人差し指で指した。

よく見ると小さい黒物が付いている。


盗聴器だ。


なぜ武流に?


「湊!タッチや」
 
結局雅を捕まえることができなかった朔馬は湊の肩に手を置いた。
 
「あぁ…」
 
武流は何を伝えたいのだろう?

捕まえるふりをして朔馬と雅の身体を確かめたが武流と同じ物は見つからない。

武流に視線を送ると一瞬天井を見た気がした。

あれも何かのサインなのか?
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