魂‐soul‐
湊は槙人の方を向いた。

もう、その場の雰囲気から確信は得ていた。
 
「お見事!」
 
パチパチと拍手をしながら現れたのは彼らのリーダー、魁人。

黒髪を掻きあげながら湊達に近づいた。

その後ろには秋人と蔵人もいる。
 
「君の完璧な推理、称賛に価する。少し現実離れしているけどね」
 
「でも正解やろ?」
 
「そうだよ。でも…一ついいかな?」
 
「何?」
 
「どうして、武流君だと分かったの?朔馬君も雅君も可能性はあったはず」

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