魂‐soul‐
「癖や」
 
湊は朔馬に視線を移した。
 
「朔馬は納得いかへんと指を鳴らす癖がある。癖っていうのは無意識に出るものやから魂とかは関係ない」
 
朔馬の真似をして親指と中指を擦って音を鳴らした。
 
「あと決定的なのが、この森に入ることを提案したのが父さんやからや。おそらく脅されていたか何かで俺達をこのゲームに参加させなければならなかった」
 

全ては偶然でなく必然。
 

最初から仕組まれていたことだったのだ。

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