魂‐soul‐
秋人の顔はもうすでに死人のようだ。

導かれるままにカプセルの中へ入った。

沢山の線が繋がれたヘルメットが秋人の頭に装着された。

雅は装置の確認をするためにカプセルの裏側へ回り込んだ。
 
「ちょっといいか」
 
なすすべなく、ただ棒のように立っていた湊に槙人は喋り掛けた。

湊は雅が見えないことを確認した。
 
「なんや?」
 
「頼みたいことがある」
 
槙人は手で朔馬達を集め抑えた声で話し始めた。
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