魂‐soul‐
「よし、準備完了」
 
満足そうに手についた塵を払うと秋人のいる正面へ回った。
 
「君達も目の前で見るといいよ。魂が移動する瞬間をさ」
 
湊達はアイコンタクトを交わすとカプセルに近づいた。
 
「あぁ、そうそう」
 
カプセルの蓋を閉めながら雅は振り返った。
 
「俺に殴りかかって止めようなんて考え、止めた方がいいよ?俺強いから。君達が何人束になろうとゴミとあまり変わりない」
 
まるで全てを見透かしたような目で、槙人を見た。
< 136 / 170 >

この作品をシェア

pagetop