魂‐soul‐
スイッチを押すと、長い蛍光灯が次々点灯した。

コンクリートの床と壁で囲まれた、ただっ広い空間の中央には槙人の説明通り上の階と同じカプセルがあった。

武流の姿をした湊の父、悟は真っ直ぐカプセルへ向かって歩き、中に入った。
 
「いいんやな?」
 
そう確認したのは、きっと父親にではなく自分にだろう。

本当はこんなことはしてほしくない。

姿は違えど、やはり父親に変わりはない。

もっと話したいことがある。

できることならこのまま一緒に人生を歩みたい。
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