魂‐soul‐
結局、こいつの目的は何だったのだろう。

ただ本当にこのゲームを楽しんでいただけなのだろうか。

人の苦心する姿を見て悦ぶ快楽主義者?

疑問は何一つ晴れていない。

ここにきて分かったのは父親が生きていたということ。

だがそれだけで充分だ。

三分が経った。

巨大ケースで見たものと同じ一つの白濁色の物体が透明の管を通って行く。

あれが雅の中に入っていた魂。

もとは誰なのか分からない。

一体いつから変わっていたのだろうか。
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