魂‐soul‐
あの日のことを知っているのは湊と朔馬だけ。

不思議なのは新聞では館について一切触れていない。

四人が見つけられた場所の写真が載っていたが、館はこつ然と姿を消していた。
 
「なぁ!今度の休みにここ行かねぇ?」
 
朝。

教室で武流が持ち出して来た雑誌を、湊と朔馬は覗き込んだ。

そこには、今隣県で騒がれている幽霊スポットが載っていた。
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