魂‐soul‐
「こんなんどうせガセやろ?」
 
朔馬が馬鹿にして武流の頭を小突いた。

湊も同感して聞きながら、ふと視線を隣のページに移した。
 
「これ…」

湊は目を見開いたまま言葉を発することができなかった。
 
「湊?どうしたん?」
 
固まっている湊の視線は一点を見つめている。

二人は湊の視線を追った。


「ウソやろ…」




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