魂‐soul‐
「さ、お喋りはこの辺だ。ゲームの説明をするよ」
 
魁人が手を叩くと、槇人・秋人・蔵人が横一列に並んだ。
 
「ゲームは全部で三ステージ。彼らがそれぞれ用意したゲームに挑んでもらう。一回戦は、秋人のゲームだ」
 
それだけ言うと秋人以外の三人は、四人が入ってきたのとは別の扉から出て行った。
 
「待ってました☆」
 
顔を輝かせた秋人は先程湊達が入ってきた扉を開けに走った。

小さな後姿を見ると、とても敵には見えない。

部屋から出るように四人を促し全員出たのを確認すると秋人はポケットから人数分の腕時計を取り出した。

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