魂‐soul‐
湊は心底、あの時にヒントを使わなくてよかったと思った。

さっき湊が捕らわれていた「ひだり」という文字になんら意味はない。

あそこで二者択一のチャンスを使わせるためのカモフラージュだったのだ。

本当はここで使わなければならない。

どのスイッチが正解なのかを知るために。

そして、再びここで問題が発生した。

スイッチは三つある。

二つであれば、どちらが正解かはすぐに聞き出せる。

しかし三つとなると、運が良ければ一つに断定できるが悪ければ二択になってしまう。

どうにかして一つに断定しなければならない。

何か方法があるはずだ。

質問内容を考えるが、これだというものが思いつかない。
 
『さあ、どうやって質問する~?』
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