魂‐soul‐
すると豪快な音とともに畳が倒れた。

雅は瞬時に身を後ろへ退かせたが、予想とは裏腹に何も起こらない。

ハラハラしながら事の行く末を見守っていた二人は雅の手招きで関門地まで戻った。
 
「正解だったみたい」
 
第一ゲームでの暗号の意地悪さに肝を抜かれただけに安心するよりも拍子抜けした。
 
「よっしゃ!次行こう」
 
その後も同じような、歴史に関する問題が続き頭のいい彼らは滞りなく順調に進んだ。
 
「こんなもんかよ」
 
朔馬はすっかり調子に乗り次々と丸い物体を押していく。
< 69 / 170 >

この作品をシェア

pagetop