魂‐soul‐
だが湊はそんな朔馬とは対称に順調に進むにつれ不安が増していった。

本当にこのまま終わるのか?

秋人とのゲームでは苦戦をしいられたのに今回すんなりと行くのはおかしい。
 
「あの、雅先輩」
 
この不安を誰かに聞いてもらおうと、湊は雅に話しかけた。

雅も同じことを思っていたようで、こくりと頷いた。
 
「分かってる。この先、絶対何かあるよね」

朔馬に合わせハイペースで次々と関門をクリアして行った。

腕時計の時間を確認すると残り四十分。

開始からまだ二十分しか経っていなかった。
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