魂‐soul‐
突破した関門数が九十九。

次が百であり、そして最終関門でもあった。

しかし三人は今までクリアしてきたものとの違いに、畳を選べず足が止まってしまった。
 
「どうするんだよ…」
 
最終関門の内容はこうだった。
 
『右か左を選べ。両方とも選ぶことも可。しかし、ゲームクリアと試練の間に別れている。試練の間に辿り着けば、それを乗り越えなければいけない。一度選んだ道を変更することは不可』 

三人は二手に分かれるか、全員で同じ道を選ぶかで悩んでいた。

「俺は二手に分かれるべきだと思う」
 
朔馬が言った。
 
「それやったら、誰かがクリアできへんかもしれへんやん!」

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