魂‐soul‐
武流のような目にこの中の誰かがなると思うと、湊は賛成できないでいた。
 
「それに、武流を助ける条件やってあるし!」
 
「三人で間違えたらどうすんねん!」
 
確かに朔馬の言うことに一理ある。

頭では分かっているが、どうしても首を縦に振れない。
 
「最終試験ってやつを三人でクリア出来るかもしれへんやん」
 
「あいつ言ってたやんけ!俺は『嘘つき』やって。本当は最終試験なんかなくて、いきなりゲームオーバーになる可能性やってあるやろ!」
 
二人の言い争いはますますヒートアップし、今にも喧嘩を始めそうである。
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