魂‐soul‐
槙人は部屋を退室した。

中央に取り残された四人は円形に座った。
 
「俺は違う…」
 
胡坐を掻いた足を見つめながら朔馬が呟いた。
 
「俺は、塚原朔馬や」
 
顔を上げた朔馬は強い眼差しで湊を捉えた。
 
「俺だって、正真正銘の神道武流だ!」
 
武流は声を張り上げて立ち上がった。

「そうやってムキになっているところが怪しいよね」
 
いたって冷静な雅。

全員本人のように思われる。

湊は頭を抱えた。

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