ヒトメボレ





そうして始まった決勝戦。




私は相手の3番手に当たり、複雑な気持ちでトスをする。




エンジンを組み、まぁとにかく勝つのみ!と気合いを入れてコーチングを受けに行く。






コートの周りを見ると、だいぶ観客がフェンスに張り付いて見ている。






この中にあの人……いないかな。





そんな期待は顧問の先生の合津によって壊された。





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