俺様な狼上司に迫られて!
-----あれから
特になんの連絡が入るわけでもなく
至っていつもと変わらない夜を過ごしていた。
(いやぁ…今日は疲れた…。)
女子からの容赦ない質問責めと
上司からのからかいの言葉から何から
対応に忙しい1日だった。
私はぐったりした体をソファに
ボスっと沈めたまま
ふぅ…と息を吐いて
休息をとる。
(…にしても、現実なんだなぁ…。)
未だに信じられない感じ。
本当に恋人同士なのかぁ…
なんて思いながら
ボーッと 目の前のテレビを見る。
-----そんな時だった。
プルルルル…!
と 電話が鳴ったのは。
(え…こんな時間に誰だよ。)
もう9時を過ぎている時間。
仕事の話なんてこんな時間に来るわけねぇしな…。
と変に思いながら
バッグに入れっぱなしだった携帯を取り出す。
「------え。」
表示には…
『大津虎』の文字。
----え、ちょっと…
またっすか?