俺様な狼上司に迫られて!
「……なぁサユリ。」
「!は、はい…!」
そんなことを言われた直後で
ドキッとしている私に
(-----っ、ぁ…------。)
彼の
真剣な瞳が、私を捉えた。
「……結婚しよ。」
そして
そう私に 呟く。
「今すぐにじゃなくてもいい…
でもいつか…俺はお前と結婚したい。」
「っ……り、つき…。」
酔っていても
彼は本気らしく、私にそう言った。
前を向いて、目を瞑って
静かに言葉を続ける。
「…サユリと、夫婦になりたい。」
「っ……。」
「夫婦になって…子供作って。
そんで…家族になりたい。」
心の願いをそのまま口に出して
それを叶えたいと
私に話してくれた彼。
…こんなの…
(…嬉しくない、わけがない…。)
「…うん。ありがとう。」
「……サユリ。」
私が精一杯の気持ちで
照れながらも嬉しくて
手を握りながらそう言えば
彼が、私の名前を呼ぶ。
そして手を繋いだまま
ブランコから立ち上がって
私の前に立つ。
そして…
「------愛してる。」
そう言って
そのまま目の前に座る私に
キスを落とした。