俺様な狼上司に迫られて!





(ちょ、ちょっといきなりどうしたの…?!)





さっきまで
眠そうにお風呂場に向かって行ってたのに


出てきて私を呼んだと思えば…






(何がしたくてこんなこと…?!)







---突然、律樹にタオル一丁で抱き込まれ
私はされるがまま。

顔を赤くして
心臓バクバク オーバーヒート。




…いや本当に何コレ?!?







「律樹、酔ってる?!」

「酔ってねぇよ。
どう見ても超シラフだろ。」






でも
こんな悪戯っ子みたいな笑顔で

こんなことするの…

酔ってる時がほとんどだし。





(ていうか
とにかく離してもらわないと心臓が…!!)






ドキドキが収まらない私は
1人焦っていると


勘の良い律樹が

私の耳元に顔を寄せて
低く呟く。






「…すげぇドキドキいってんな。」

「っ…!!」







意地悪な笑みを浮かべながら
そう言う律樹に

私は恥ずかしくて
思わず睨み返す。





(そ、それを言うな馬鹿…!!)







「は、離してよ…!!」

「嫌だっつの。
…そんな暴れるんなら…」







-----グイッ






(っ、え、何す----)






-----チュッ…







「…んん…!」






律樹は私の顎を掴んで

そのまま黙らせるように
私の唇を 奪った。







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