俺様な狼上司に迫られて!







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「……ん…律樹…?」

「…悪い、起こしたか。」






---あれから



ついに身体も結ばれた私達は

ベッドに2人で抱き合って
眠っていた。




そんな中

ふと律樹に強く抱きしめられて

目を覚ます。







「…どうしたの…?」

「いや……
本当に、俺のもんになったのか…って。」





しみじみ幸せに浸ってた。





と恥ずかし気もなく

素直に言うもんだから




私は顔を赤くして

律樹の胸に顔を押し付ける。







「…律樹。」

「ん?」

「…お誕生日おめでとう。」







12時ピッタリには…

言うことができなかったけど



ちゃんと、1番最初に
彼にお祝いができた。






「…ん。ありがとう。」







チュッ…と

頭にキスをされて




余計に私は照れ臭くなる。






(…プレゼント、当日で間に合うってこういうこと…。)






今更そんなことに気がついて

私はさらに顔を赤く染めた。





高級家具とかガラクタとか…
色々考えていた私って…。






「…サユリ。」

「…ん…?」







そんな私に
ふと律樹が名前を呼ぶ。



私が顔を上げて
彼の目を見つめ返せば


真剣な彼の顔が
真っ直ぐに私を捉える。








「……結婚したい。」







(-------!)






律樹の言葉に

私は目を見開いて、彼を見上げる。








「いや別に…誕生日プレゼントにって
ワケじゃなくて……

…何か今最高に幸せ過ぎて
その気持ちが更に溢れてるっていうか何て言うか…。」








段々と自分で言いながら
照れていく律樹に


私は思わず

クスッ、と笑みがこぼれた。







「っ…笑うなよ。」

「ふふ、ごめん。
……律樹。」






拗ねたように私にそう言う彼に

笑みを浮かべたまま
見つめ返して、言う。







「…私も幸せだよ。
…私も、律樹と結婚したい。」

「--------!!」







初めて自分から
そう律樹に告げた。


その言葉を聞くと

律樹は一瞬目を見開いて




それから
嬉しそうに目を細めて、私を抱きしめる。







「…サユリ、愛してる。」







そう呟いて

律樹はまた
私にキスを落とした。







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