俺様な狼上司に迫られて!
(お母さんは絶対
律樹見たら大興奮だろうし
お父さんはお父さんでふざけるし…
お兄ちゃんはバカ丸出しだろうし…。)
こんな家族をどうフォローすればいいんだ私は…。
とデスクを前にして
頭を抱える。
まず玄関から入って
みんなが律樹を見た途端に
爆弾①。
待っている間にも何かしらあるだろう。
それが爆弾②。
お酒飲み始めてから
全員騒ぎ出す。
これが爆弾③。
1番たちが悪い。
(こんな爆弾を抱えながら
彼氏を招待する私の気持ち…。)
彼が爆弾の餌食になるのを
私は前もって知っときながら
その場面を生で見なくてはいけない。
……律樹が引きながらへばっているのが目に見えて仕方が無い。
(マジでおーちゃん恨むよこれは…。)
あのお喋り星人を思い出しながら
うぅ…と唸る。
はぁ…でも仕方ない。
(やるしかないんだ、私…。)
土曜日は……
律樹の護衛に徹しよう。
(※これでも女です。)