俺様な狼上司に迫られて!






「---------。」

「おはよう、松岡。」






朝急いで出勤すれば

なんとまぁ 私を待ちわびていたかのように
薄っすら黒いオーラを纏いながら
王子スマイルを私に向けてくるのは---



神崎部長。







「は、はは…おはようございます…。」

「-----ちょっとこっち来てもらえるかな?」






(ひぃっ…!!)






笑顔なのにオーラが黒すぎる!!


明らかにご立腹の様子で
ちょいちょい、と招き手をして

廊下へと出される。





後ろでついて行きながら
前からヒシヒシと部長の怒りを感じる。






「……さぁ〜て…。」







-----ひぃっ!!




廊下に出るや否や

振り返った部長が
眉をピクピクさせながら

怪しく口角を上げて言う。





(や、やばいやばいめっちゃ怒ってる…!!)





そ、そりゃそうっすよね
怒るのも無理ないです!

で、でも一旦落ち着いて…!!







「す、すすすすいませんでした!!
昨日は、その、いや、あの本当…ごめんなさい!!」






ひたすら頭を下げて
部長に謝罪する。

本当に悪いと思ってます!!

マジすいません!!






「…ダメだ。許さん。」

「えっ?!」






…なんと

その謝罪ではお許しが出ませんでした。





(ほ、本当に殺される!)





部長の怪しい笑みと
黒いオーラに

私は心で
ぎゃぁーーー!!と叫びながら

逃げ腰になるのを必死で我慢する。



て、敵に背中を向けたら終わりだ!!






「あの、どうすれば許してもらえますか…!?」






どうか厳しい罰だけはご勘弁を…!!


というせめてもの願いを
部長に向けながら

私がそう言うと…







「そうだな…じゃあ昨日の罰として…」

「…は、はい…!」









「-----俺の買い物を手伝え。」







………






は?






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