俺様な狼上司に迫られて!
そう言った律樹が
ポケットから何やら取り出して
後ろから抱きしめる私の前に
それを差し出す。
(-----------!!)
こ…れって……!!
「サユリ。俺と結婚して欲しい。」
そう言って律樹が私に差し出したのは
小さな箱。
それをパカッと開ければ
そこには…
綺麗な、ダイヤの指輪。
「っ……え…本当、に…?」
「あぁ、本当だ。
…いつもみたいな、口約束じゃない。」
本当の、プロポーズだ。
そう言って耳元で
「手、出して。」と言う律樹に
私は思わず涙ぐみながら
手をゆっくり差し出す。
(う、そ……サイズもピッタリ…。)
思いもよらない突然のプロポーズに
私は嬉しくて、涙を目にためる。
…本気で、結婚考えてくれてたんだ…。
「…サユリ、返事は?」
「っ、ぅぅ……はい。とっても嬉しいです…!」
私は堪らず涙を流して
律樹の腕から逃れ
一旦離れると、
今度は真っ正面から
彼に向き合って、笑顔で言う。
「っ…律樹と、結婚します!」
そう言って
私は勢い良く律樹に抱きつく。
うぉ!と
私を受け止めながら
ビックリしつつも嬉しそうに笑う律樹に
私も笑いながら
彼にギュッと抱きつく。
「…愛してるよ、サユリ。」
「っ…私も、愛してる…っ!」
そう言って
私たちはゆっくりと体を離して
夜景の輝く綺麗な丘で
永遠を誓う、キスをした。