俺様な狼上司に迫られて!
「…やっと、今日が来たって感じだな。」
「…うん、そうだね。」
あれから
何だかんだ準備やら婚前旅行やらで
1ヶ月以上経過していて。
実質、付き合ってた期間は
5ヶ月くらいになるんだよね。
(…もう5ヶ月も経つんだ…。)
あの日飛び起きたら
律樹に迫られて。
何回か一緒に出かけるうちに
いつの間にか好きになって。
おーちゃんの件は予想外だったけど
結果的に両思いになって。
「…今私…すごい幸せ。」
「あぁ…俺も。」
そう言って律樹が
私の手を取って、優しく指を絡める。
「…俺はどんなことがあっても
絶対にお前を離さない。」
「…うん。」
「絶対、お前以外と浮気なんてしない。」
「えー?本当?」
「なっ…本当に決まってんだろ!!
お前より可愛いと思う女がどこに…!」
…あ。と
律樹がハッとして顔を赤くする。
恥ずかしそうに照れて
顔を片手で覆う律樹に
私は思わず、クスッと笑う。
「ふーん?そう思ってくれてるんだ?」
「っ……だったら何だよ!」
私がそうからかえば
律樹は真っ赤な顔で
ムキになりながら
そう私に言ってくる。
私はその言葉に
目を丸くすると同時に
段々と、顔に熱を集める。
「…んだよ、人のこと言えねぇじゃねぇか。」
「っ…う、うるさい!」
律樹が突然そんなこと言うから…!
と
今度は私がムキになって反論すれば
律樹は ふと
優しい笑みを浮かべて
指を絡める私の手を
ギュッと握る。