俺様な狼上司に迫られて!






-----私も起きよう。






少しそんなことを考えてから
私も体を起こして 寝室を出る。



昨日から何も手伝えてないし

本来なら朝食くらい
私が作った方が良いんだろうけど
先を越されてしまった。








「朝飯 軽いもんでいいか?
あ、あと洗面所に開けてない歯ブラシあるから。」






適当に使ってー
と起きてきた私に台所から部長が言う。


歯ブラシまで…
何から何までありがとうございます。






「すいません
ありがとうございます。」

「んー。」







(はは、部長っていつも返事
"ん"で返すよなぁ。)




なんて
部長の癖を発見して

心の中でクスッと笑う。















「借りました〜。
---あ、すいません。朝食手伝えなくて。
ありがとうございます。」




洗面所から戻ると
すでにテーブルに朝食が並んでいて。


昨日と同じ場所に座っている部長に
後ろからそう告げる。






「気にしなくていい。
…じゃ、いただきます。」

「いただいます。」







美味しそうな朝食を食べ進め

改めて料理の上手な部長に感心する。

軽いものと言いつつ
めっちゃ美味しい。






「…今日どーっすかなぁ…。」

「………。」





休日である今日の予定を
食べながら考えている様子の部長。


私は出されていた味噌汁を飲みながら
部長を見る。





「んー……今日家で過ごすでもいいか?」

「……はい??」






突然私に話を振られ
私は 突然何だよ、という顔をして部長にそう返す。


部長の休日なのに
そんなこと私に確認されても…。



部長がいいなら良いんじゃないですか?







「はい?ってお前…
お前にも関係あることだろうが。」

「……は…。」

「お前も今日も一緒に過ごすだろ?」

「-----ブッ!!
っ、はい…?!」






部長の言葉に
私はつい吹き出しかける。



…は?!
え、部長 今日も私と過ごすつもりで言ってたんですか?!







「な、いつからそんな予定になってるんですか?!」

「今決めた。」

「はぁ…?!」







今日も部長は俺様発揮しまくりです。






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