俺様な狼上司に迫られて!






「ぶ、部長ぉ?!?!」

「なっ…お前何でここにいんだよ!?」






---当然、お互い大混乱。

それもそうだよね
だってこんな展開想像するわけないじゃんか!!






「…おーちゃん、どういうこと?」






私がおーちゃんに近づいて行って
身長差があろうと関係なく

その整った顔の頬をいーっ!!と引っ張りながら尋ねる。




どこの誰が この鬼部長を連れてこいって言ったのよ、ん?







「はは〜っ、
まはかお前らひり合いだと思わないはーん。(まさかお前ら知り合いだと思わないじゃーん。)」






俺も今知ったよ〜と

呑気にケラケラ笑いながら
私にされるがままのおーちゃん。







「はぁ…んだよ
タイガの知り合いってお前かよ…。」

「何ですか。そんな残念ですか私で。」





すいませんねー!可愛いOLちゃんじゃなくて!



と私が嫌味ったらしく言えば
部長が「そうじゃねぇよ。」と返して

頭をかく。






「あっらー?
りっちゃん照れてなーい?」





とおーちゃんがニヤニヤ笑いながら
ツンツンと部長をつつく。


そんな風に部長のこといじったら部長怒っちゃうんじゃ…






「…ったく、早く店入るぞ。寒い。」

「はいはい了解。
んじゃほら、サユも行こ〜。」

「えっ、あぁ…うん。」






部長は怒ることなく
仕方ないという顔をしておーちゃんの態度を気にせず
そのまま歩いていく。


…あれ、思えば部長
おーちゃんには素を見せてたな…。







(そんなに親しいのかな、2人。)






思えば2人って何で知り合い?



私は疑問を抱きながら
前を歩く2人について行った。







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