俺様な狼上司に迫られて!
-----2時間後
「サユぅー!もーいっそ俺の彼女なってよー!」
…と
まぁこんな感じでだいぶ酔ってます。
いや、かなり酔ってます。
うわぁ、これもなんかデジャブ。
「タイガ飲み過ぎだぞ!
水飲め水!」
「やだねー!お前があの女の子連れてこないのが悪いんだよー!」
なんて
不意におーちゃんが言った言葉に
私はピクッと耳を動かした。
…あの女の子…?
「ばっ…!!お前それ言うんじゃねぇよバカ!!」
「ベーだっ!
嫌ならお前の好きな子の写真でも見せやがれ!」
-----ブッ!?
私はおーちゃんの言葉に
思わずビールを吹き出しそうになる。
これもデジャブかよ。
…って、そうじゃない!!
(……ぶ、部長顔赤い…。)
案の定
これを聞かれた部長は
恥ずかしいのか 真っ赤に顔を染めながら
ムキになっておーちゃんに飛びつく。
まるで高校生のじゃれ合いだけど…
-------ドキッ
何か本気で照れてる部長を見て
心臓が高鳴った。
…この人、マジなんだなぁ…。
なんて
自分で思うことじゃないけど
結構嬉しい。
なんて
余裕をぶっこきながら
嬉しさに浸っていたのもつかの間---
私に 事件が起こる。
「お前に片想いしてる
俺の可愛い幼馴染を差し置いて
お前は誰が好きって言うんだよー!!」
…なーんて
酔っ払いの
タイガ様が言うもんだから
「………え?」
「………は?」
私も この人も フリーズ。