俺様な狼上司に迫られて!
ウワサの的です!
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「ん……。」
朝
私が目を覚ますと、目の前の彼はまだ眠っていた。
(……あ、そうだ私 昨日…)
と 私は昨日のことを思い出す。
そして恥ずかしながらも
くすぐったい気持ちで 顔を赤くする。
…あ、先に言っときますと
昨日、彼とはあの後何もありません。
ハッキリ言います、抱かれていません。
あの後はキスをして
そのまま転がるように抱き合って
2人とも就寝。
何だかんだ仕事の後にお酒飲んだもんね。
それが普通っすよ、普通。
(…ふぅ…このまま こんな幸せが続けば…)
なーんて
私の心に残ったちょびっとの乙女心で
そんなことを考えたり。
目の前でスヤスヤ寝ている
律樹の顔を見ながら
彼の頭を優しく撫でる。
(……あれ?今日って…)
ボーッとする頭を動かして
頭上にある時計を見る。
6時半………ん?6時半?
「……うわぁあぁあ?!
律樹!!律樹起きて!!」
「っ、あ?!何だでかい声出して?!」
私の大声での目覚ましに
思わずびっくりしたのか
飛び起きて彼も大きな声を上げる。
「もう6時半です!!
今日会社ですよね?!」
「……はぁあぁ?!」
時間を聞いて
律樹も焦ったように声を上げる。
2人で飛び起きて
朝の準備を開始する。
先に律樹をお風呂に入れて
私はその間に洗面所で顔を洗って歯を磨き
それを素早く済ませて
軽く朝食を作る。
そして交代して、私も速攻でお風呂に入り
その間 彼が髪を乾かす。
…何でこんな
昨日の今日で朝から騒がしいんだよ!!