俺様な狼上司に迫られて!
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「--------。」
「--------。」
「部長と松岡さんってそういう関係だったんですかぁ〜?!?!」
「部長を独り占めなんてズルぅい!!」
「それで?!結婚するっていつなんですか?!」
(----噂って恐ろしい。)
今朝一緒に来ていたのを目撃したのは
マユコちゃんだけではなかったらしく。
お昼を食べてから
のんびりオフィスに戻れば…
『神崎律樹 部長と
松岡サユリ さんが 熱愛‼︎結婚間近‼︎』
…なーんていう どこの誰が作ったか
分からない社内新聞が掲示されていた。
ここは高校か?
あの人は芸能人か?
つか社内新聞に
こんなの載せていいわけ?!
というかいつ書いた?!誰書いた?!
そしてなぜ掲示を許した社長!?
「すげぇ〜。まるで芸能人気分だね。」
「…そんな呑気でいいんですか部長。」
社内の女子がさっきから絶叫してますけど。
(ったく…何でこんな大事に…。)
付き合ったの昨日だし。
てか付き合ったっていうか
両想いを互いに確認しあったというか…
ん?あれ、でも…
『…いいだろ、俺の女になれよ サユリ』
(〜〜〜〜っ?!?!)
あの雰囲気にすっかり飲まれていたけど
彼にあんなこと言われたのか私…!!
昨日のあの甘い時間を思い出して
思わず赤面する私。
そんな私を見て フッと笑いながら
「何考えてるか知らないけど…」
と言って私に向き合う。
「離してやんねーよ、松岡サン。」
「っ…?!?!」
私の照れをさらに爆発させるように
そんな言葉を残して
王子スマイルをかまし
自分の机へ戻って行った律樹。
あ、あの確信犯め…!!
全く周りの反応に動じることなく
この瞬間を楽しむように
私をもからかっていった彼に
悔しいながらも
翻弄されて行きます。