約束〜先生、好きでいます〜
「光、ちょっと何なのこのテスト」
ご飯を食べ終わるとすぐに
テストの成績表をお母さんに嫌々見せることに。
「ご…ごめんなさい…」
すでにお母さんの眉間にはシワが寄っている。
「ごめんなさいじゃない、特に数学よ」
私のテストは全体的に決していいとは言えなかった。
点数が高い順番に
生物86点
現代文77点
古典52点
コミュニケーション英語45点
英語表現43点
現社34点
物理31点
数Ⅰ 26点
数A 23点
…………………………。
1学期の中間テスト、期末テスト、そして今回の2学期の期末テストと点数がだんだん悪くなってきている。
数学に関しては2学期になってから授業についていけていない。
「数学ついていけてません…」
「はぁ、塾考えないとね……」
ため息をつくお母さん、裕福とは言えない私の家
塾となると出費が痛いんだろう。
本当にごめんなさい…。
「数学だけ塾考えておくから他の教科しっかりね…」
「はい…」
もう呆れて怒る気にもならないらしい。
よし、勉強頑張ろう…。