約束〜先生、好きでいます〜

ピピッ ピピピピッー


「んー、うるさい…」


うるさく鳴る目覚まし時計を止める、何だもう起きる時間なのか…。

夜遅くまで勉強、予習と復習。

そして朝は早い…朝が弱い私にはキツすぎる。

進学校だから勉強量が多いのは仕方のないこと、

でも私には学校のレベルが高くて合っていなかったみたい。

受験もギリギリ合格だったと思うもん。

最近になってどうしてこの学校を選んだのかと思うことが増えた。

「はぁ…」

だるい体を起こして身じたくをする。

「行ってきます」

セーラ服に身を包み自転車で駅に向かう。

中学校もセーラ服だったからブレザーがよかったなと今だに思う。

家の最寄りの駅から電車で3駅、徒歩10分。

高校に着くと向かうのは私のクラス5組。

「ひっかりー、おはよ! 」

いつも教室に着くと1番に挨拶をしてくるのは私の1番仲良しの友達、山田奈々。

「おはよーっ!」

「やっぱりテストの結果めっちゃ怒られた、あははっ」

「私は呆れられてお母さん怒る気なくなっちゃったよ」

数学馬鹿2人、クラスのビリ争いをしています。




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