終わりのない孤独
母はリサイクルショップを開業した。
祖母の営む将棋カフェの隣。
男に貢がせたブランド物を売りさばく。
私は母と一緒に居られるだけで幸せ。
母の手伝いは何でもした。
夜中のチラシ配りもそのひとつ。
マンションのエントランス。
無数のポストにチラシを挟む。
夜も10時を回っている。
エレベーターのドアが開く。
背後から足音が近づく。
近寄る男に会釈をする私。
強く腕を引かれ。
物陰に連れ込まれる。
男に押さえつけられて。
男のそれを無理矢理口に押し込まれる。
恐怖で声も出なくて。
隙をみて逃げ出す私。
後ろから追ってくる気配はない。
涙を流しながら。
何度も口の中の唾液を吐き出す。
母の胸に飛び込んで。
助けてくれと泣きわめく。
どうしたの聞かれたら。
何故か言葉に戸惑うばかり。
それを母に話してしまうと。
母は私を嫌いになるかもしれない。
言ってはいけないことだと悟る。
とっさに出た言い訳は。
「男に頬をつねられた」
母は私を不信がる。
けれど私は決して口にしない。
祖母の営む将棋カフェの隣。
男に貢がせたブランド物を売りさばく。
私は母と一緒に居られるだけで幸せ。
母の手伝いは何でもした。
夜中のチラシ配りもそのひとつ。
マンションのエントランス。
無数のポストにチラシを挟む。
夜も10時を回っている。
エレベーターのドアが開く。
背後から足音が近づく。
近寄る男に会釈をする私。
強く腕を引かれ。
物陰に連れ込まれる。
男に押さえつけられて。
男のそれを無理矢理口に押し込まれる。
恐怖で声も出なくて。
隙をみて逃げ出す私。
後ろから追ってくる気配はない。
涙を流しながら。
何度も口の中の唾液を吐き出す。
母の胸に飛び込んで。
助けてくれと泣きわめく。
どうしたの聞かれたら。
何故か言葉に戸惑うばかり。
それを母に話してしまうと。
母は私を嫌いになるかもしれない。
言ってはいけないことだと悟る。
とっさに出た言い訳は。
「男に頬をつねられた」
母は私を不信がる。
けれど私は決して口にしない。