終わりのない孤独
ある朝男が私に言った。

「お母さんは君がいるから幸せになれないんだよ。」

「お母さんは君より僕を愛しているんだ。」

放たれた言葉は私の危機感を煽り。

男が私の太ももに指を這わせる。

母は私よりも男を選ぶのだろうか。

そんな事を考えながら恐怖に耐えた。

明日になれば別の男が来る。

どうってことない。

迫り来る孤独と比べれば。

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