私の周りの馬鹿な奴らの物語
｢いつもありがとね。｣


『そんな、あたしはなんにもしてないですよ？』


あたしはパンを並べたりゴミを拾ったりいわゆる雑用しかしていない。


｢いやいや、ホントに感謝しているよ。｣


感謝しているのはあたしのほう。
やとってもらって、給料までもっているのにあたしに感謝しているだなんて。



真さんは優しい。優しすぎる。どうしてこんなに優しいのだろう。


『真さん。』


｢ん？｣


あたしはあたしなりに真さんの優しさに答えてみよう。
なんて言ったらいいのかわからない。でもこれだけは言っておきたい。



この言葉を聞いて真さんはなんて思うかはわからない。
でもそれでも明日はこの言葉を言っておきたい。










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