私の周りの馬鹿な奴らの物語
ガラッ


教室に入ると、一瞬静かになったけど、あたしの顔をみてヒソヒソ言い出した。


あーぁ。始まったよ。めんどくさい

そして少し見渡すと修也はまだ来てないみたい。




『葵。あたし葵がいるだけで凄く嬉しいから』


葵はあたしの後ろにいてどんな表情かわからない。
でも、あたしは大丈夫。
だって葵がいるから。あたしは弱い。



だけど、一緒に乗り越えてくれる葵がいるから。
あたしはどんな困難にでも乗り越えられる。



「私……。」



「なに、かほの顔みてコソコソ言ってるの?コソコソゆーぐらいなら私にゆってきなさいよ。これ以上私の大好きな親友バカにすんな!」


ビックリした。葵がそんなことゆってくれるなんて。
鼻の奥がツンとなって、目頭が熱い。


あたし泣いてる。でも自覚する前に涙は溢れて止まらない。



『あ、っおいヒック。』


「やっぱし帰ろ?」


あぁ、やっぱし葵が大好きだ。


言葉にしなきゃ伝わらない。
今伝えたいの。
葵に。


あたしの大好きなとっても優しい親友に


『あたっしもッ、だ、グスい、すきぃ』


「知ってる」


伝えれた。
葵顔が真っ赤だ。


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