私を呼んだ。


「りん‥‥口ではあー言ってたけど、ほんとに‥‥考えてたと思います‥‥」

「‥‥考えてた‥‥?」
















「‥‥‥‥‥‥‥‥自殺すること。」





「‥‥そんな‥‥伊藤にかぎってそんな‥‥。」

「‥‥ちょっとしゃべりすぎちゃった‥‥。すみません。私もちょっと思い出したらバァーって出ちゃって‥‥。」

「‥‥俺でも‥‥」

「‥‥え?」

「僕でもダメかな‥‥伊藤は‥‥僕じゃダメかな‥‥」

「‥‥加藤さん‥‥。」

「僕は伊藤の元気な姿に、毎日励まされてる。仕事でミスしても、辛いことがあっても‥‥。だから、今度は僕が‥‥伊藤を‥‥」

「‥‥‥‥。」


りん‥‥、あんた、こんなに愛されてんのよ?


もうあれから7年‥‥。


なにも‥‥考えてないよね‥‥?



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