私を呼んだ。
美和‥‥ちょっとだけ許してね‥‥
「‥‥凛子さん、ホラー映画好きなんですね‥‥」
「うん!あれ?苦手?」
「‥‥い、いえ!!‥‥得意ですよ‥‥!」
「ふーん‥‥」
「‥‥な、なんですか‥‥」
「怖かったら手繋いでてあげよっか?」
「ぜひ、お願いします。」
パチッ!(デコピン)
「いて!」
「調子にのらないの!」
「‥‥今のは凛子さんがのせたんですよ‥‥」
「‥‥ほら!行きましょ!」
結局映画は私の好きなゾンビ映画。
隣でブルブルしていた少年を見て楽しんでいた私はなんだか本当に彼女になった気分になってしまっていた。
「見てみたら案外よかったですね。」
「あー、ラストのファーストキスで人間に戻るところねー!なんか感動しちゃった!」
「‥‥このあとどーします?」
「とりあえず何か食べよっか!」