私を呼んだ。





「お姉ちゃん!」

「んー?どしたー?」


晩御飯を終え洗い物も済ませてリビングに行くと美和が部屋から飛んできた



「明後日文化祭なんだぁ!来てよ!土曜日だし会社休みでしょ?」


「わぁー文化祭かぁ‥‥いいねぇ楽しそう!里美誘って行こっかなー」


「はい!チケットわたしとくね!王子とも会えるし!絶対来てよ!」


「あー‥‥美和こそ誘いなよあの子、一緒に回ろーとか!」


私はチケットを眺めて微笑んだ


「‥‥振られたよ。」


「え?」


「美和、振られたの、王子に。」


「‥‥」


振られたことよりも美和が告白していたことに驚いた。



「美和、そんな嫌な女じゃないよ。美和お姉ちゃんも王子も大好きだから、幸せになってほしいの。」






あんな小さかった美和がそんな事を言ってくれるようになっていた。





もう‥‥高校生だもんね‥‥。








「‥‥美和」




私は美和を抱きしめた



「ちょ、どーしたのお姉ちゃん」




「‥‥お姉ちゃんも美和大好き!」


「‥‥へへへ」
















お父さん、お母さん。



美和こんなに大きくなったよ。




私の気持ちも見過ごすぐらい。






立派だね。
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