私を呼んだ。



加藤亮介さん。私たちの3つ先輩でルックスも爽やかで仕事もたんたんとこなすみんなのアイドル的存在。



そして…私の憧れの人…



「加藤さんとかありがちだよねー、」

里美はほっぺたを膨らましながら私の隣を歩く。

「い、いいじゃん!かっこいいじゃん!!」

「まぁねーー、でも私はルックスでいったら朝の高校生の方が好みかなぁー。」

「は?何言ってんの、高校生だよ!?18歳だよ!!いくつ下だと思ってんのよ!」

「ハハッ冗談じゃーん!」

「…もう!」



里美はいつもの調子で笑って誤魔化していた。

「じゃ、私行くね!帰り待っててね!」

「うん!それじゃあ!」

里美は急いでいたのか、少し駆け足で自分の課へ向かった。


時間なかったのに話し聞いてくれてたのかな‥‥

里美のわかりずらい優しさが私は大好きだった。
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