私を呼んだ。
~ガヤガヤガヤガヤ~
凛子さん‥‥来てくれるかな‥‥
「あれ、松井くん?」
校門で立っていると友達と5、6人で歩いていた美和と会った。
「あ、伊藤さん‥‥」
「お姉ちゃんまだ来ないの?」
「‥‥そーみたいだね‥‥」
「絶対来るよ、お姉ちゃん!」
「うん‥‥ありがとう」
「それじゃあね、」
来てくれるよな‥‥凛子さん‥‥
「‥‥つばさ、」
「咲姫‥‥」
「なにしてるの?」
「‥‥人待ってる」
「‥‥伊藤さんのお姉さん?」
「‥‥なんで」
「前、たまたま伊藤さんと話してるの聞こえちゃったの」
「‥‥‥‥‥‥そーだよ」
「大人の人でしょ?来てくれるの?」
「‥‥来てくれるよ、約束した‥‥」
「でも、もーすぐ終わっちゃうよ、みんなもう後夜祭の準備してるし」
「‥‥‥‥」
「所詮大人なんて、子どもとの約束なんて口だけなんだよ‥‥」
「うるさい」
咲姫の言葉についキツイ言葉が出てしまった
咲姫も少しビクッとして俺を見た
「‥‥ごめん。」
「‥‥いくね」
咲姫は背を向けて小走りで去っていった。
「凛子さん‥‥」