私を呼んだ。






「おねーちゃーん!チョコレートこれー?」



「そー!よし、おねーちゃんがこれ溶かすから、それから混ぜ混ぜしてね」





子どもが好きな美和はとても楽しそうに子どもたちとお菓子作りをしていた。









「すいません‥‥ほんと、あいつら楽しそうで俺も嬉しいです。」


「ううん、美和も子ども好きだから楽しそう。私も好きだから嬉しい。」







「お姉ちゃーーん!」



美和が子ども達に囲まれながら言った。




「ジュースとかあんまりなくないー?子ども達紅茶とかいらないでしょー」



「あ、そうね、なかったわね」



「松井くんと一緒に買ってきてよー!1人で持つの大変だと思うしー」



「え、でも‥‥お客さんだし‥‥」



「俺は全然行きますけど‥‥チビ達任せて大丈夫?」



翼は美和に問いかけた。




「全然大丈夫!買ってきてくれるなら助かるー!」




「それじゃあ、お願いするね、」






翼が玄関に向かうと美和は私を見てヘタクソなウィンクをした。





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