私を呼んだ。










「妹がさ、殴ってきたよ。俺のお腹ポカポカって!」


「え?なにかしたの?」




昼休み、いつものように里美のクラスに行って、彼と話した。




「いや、お兄ちゃん彼女ができたんだーって言ったら、なんでそんなの作ったのよ!!!!って」



笑いながら話す彼を見て、どー返していいかわからないままつられてハハハと笑った。




「妹ちゃんに悪いことしちゃったかな‥‥」




「‥‥なんだよ、妹の方が好きかよ?」




「え!そんなこと言ってないじゃん!会ったこともないし‥‥」




「ははは!冗談だよ。」




「もう‥‥!」









































翼が好きだと自覚してしまった夜。




何故か外の空気を吸いたくなり、フラリと散歩に出掛けた。










そして、彼のことも‥‥








私のせいで別れてしまった‥‥











ふぅーと息を吐くと同時に空を見上げると、





星が広がっていた。






「きれー‥‥」






不意に立ち止まって見上げた空があの日の事を思い出させる‥‥。













































「‥‥凛子‥‥?」
























声がした。
















私の左側から‥‥
















聞き覚えのある‥‥胸にささる声‥‥





































「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥陽輔‥‥?」









< 67 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop