夢見のさだめ
◆Ⅶ夢 淡い熱
お城にお邪魔してから数日。
あれから放課後、ランスロット王子とお会いする事はなくなった。
お昼をご一緒する事はあるけど、その時はジーナも一緒に居るから、なんとなく突っ込んだ話をし辛くて、当たり障りのない話ばかり。
公にはされていないが、国王陛下に毒を持っていたのは国王陛下の弟君だったと、ドミニク王子が教えてくれた。
弟君は隣町の収容施設の奥へ幽閉される事になったらしい。
ランスロット王子もドミニク王子も辛い筈なのに、それを表にはださない。
流石だよね。
でも、気持ちを吐き出せる場所がちゃんとあるのか心配になる。
「見て! ランスロット王子よ!」
「最近雰囲気が変わられたわよね。 どうにかしてお近づきになれないかしら」
「あら、ドミニク王子一筋だったんじゃなくて?」
「ランスロット王子も素敵だわ」
休み時間、近くの席に座って居る女の子たちの会話が嫌でも耳に入ってくる。
そんな女の子たちを、ジーナは呆れた顔をして見ている。
あれから放課後、ランスロット王子とお会いする事はなくなった。
お昼をご一緒する事はあるけど、その時はジーナも一緒に居るから、なんとなく突っ込んだ話をし辛くて、当たり障りのない話ばかり。
公にはされていないが、国王陛下に毒を持っていたのは国王陛下の弟君だったと、ドミニク王子が教えてくれた。
弟君は隣町の収容施設の奥へ幽閉される事になったらしい。
ランスロット王子もドミニク王子も辛い筈なのに、それを表にはださない。
流石だよね。
でも、気持ちを吐き出せる場所がちゃんとあるのか心配になる。
「見て! ランスロット王子よ!」
「最近雰囲気が変わられたわよね。 どうにかしてお近づきになれないかしら」
「あら、ドミニク王子一筋だったんじゃなくて?」
「ランスロット王子も素敵だわ」
休み時間、近くの席に座って居る女の子たちの会話が嫌でも耳に入ってくる。
そんな女の子たちを、ジーナは呆れた顔をして見ている。