夢見のさだめ
ランスロット王子との放課後の時間が気付けばなくなってしまっていたように、お昼も一緒に過ごすことがなくなるかもしれない。
ドミニク王子同様、ランスロット王子の周りにも貴族の群れができるかもしれない。
庶民である私はそこにズカズカと入ってく勇気はない。
「酷い顔だな」
お昼休み、ドミニク王子にズバッと言われた。
冗談とも取れない声色に、思わず苦笑いが漏れる。
「自分ではいつもと変わらないと思うんですけど……」
「眠れていないんじゃないか? クマが酷い」
「…………」
確かに眠れていないかもしれない。
夜中に何度も起きてしまう。
「夢の関係か?」
「……いえ、ただ寝つきが悪いだけです」
ドミニク王子同様、ランスロット王子の周りにも貴族の群れができるかもしれない。
庶民である私はそこにズカズカと入ってく勇気はない。
「酷い顔だな」
お昼休み、ドミニク王子にズバッと言われた。
冗談とも取れない声色に、思わず苦笑いが漏れる。
「自分ではいつもと変わらないと思うんですけど……」
「眠れていないんじゃないか? クマが酷い」
「…………」
確かに眠れていないかもしれない。
夜中に何度も起きてしまう。
「夢の関係か?」
「……いえ、ただ寝つきが悪いだけです」