夢見のさだめ
「えっと……」

「エヴァ!?」



私の声に気付いたランスロット王子は振り返ると、驚いた。


けど直ぐに護衛の人に「大丈夫」と伝えてくれて、護衛の人たちは私の前からどいてくれた。



「ど、どうしたの?」

「良かったら私たちもご一緒していいかな?」

「え!? 一緒に食べたい人ってランスロット王子の事!?」

「そうだよ」

「そうだよって!」

「あれ? ダメだった?」

「そういう事言ってるんじゃないよ! あ~もう! 嫌じゃないよ。 兎に角ビックリし過ぎて何から聞けばいいか分かんない……」



ランスロット王子に「どうぞ」と言われ、私たちはランスロット王子と向かい合わせに座った。


最近あまり俯かなくなったなと思ってたけど、今は初めて言葉を交わした時くらいランスロット王子は俯いている。


ジーナが居るから緊張してるのかもしれない。





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