夢見のさだめ
「紹介するね。 幼馴染で同じクラスのジーナだよ。 それでこちらは……って、紹介しなくても大丈夫だね」



ジーナからは当たり前でしょみたいな顔をされてしまった。



「ランスロット王子、初めまして。 ジーナ・ブルックスです。 宜しくお願い致します」

「は、初めまして。 ランスロット・キャンベルです。 こちらこそ宜しく」



ジーナは少し驚いた顔をしていた。


それが何だか面白くて、私は思わず笑ってしまった。



「何笑ってるのよー」

「あはは、ごめん。 ジーナもランスロット王子と友達になってくれたら嬉しいなと思って」

「友達!? 私が!? 何言ってるの……私なんかが王子と友達なんて烏滸がましいでしょ」

「私なんて失礼な事しっぱなしだよ?」

「やだ嘘でしょ?」

「失礼な事をされたなんて思った事は一度もないよ。 それと、僕も友達になれたら嬉しい」

「ですが……」

「エヴァがせっかく機会を作ってくれたんだ。 僕はこの機会を活かしたい」

「……ありがとうございます。 お言葉に甘えて、私もこの機会を活かさせて頂きます」




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